元町教会群

元町教会群は、坂と坂を挟んで各宗教の歴史ある教会が点在する地域である。
函館ハリストス正教会
 ハリストス正教会は安政6年、ロシア領事館の付属聖堂として建てられたギリシア正教会である。現在の建物は明治40年の大火後、大正5年に出来た2代目のもので、国の重要文化財にしていされている。
 この教会の鐘の音は日本の音風景百選にも認定され「ガンガン寺」の愛称でも親しまれている。
函館聖ヨハネ教会
函館聖ヨハネ教会 05/8/29
函館聖ヨハネ教会、カトリック元町教会公園 05/8/29

 明治7年に英国聖公会宣教師デンニングが来日し、末広町に講義所を開設した。その後度々大火に合い場所を転々としていった。
 現在の建物は、大正10年に再建され昭和54年に改築されたものである。上から見ると十字架に見える。中世ヨーロッパの教会に良くみられる建築様式を取り入れ近代化なデザインにしたものとなっている。

カトリック本町教会 03 4/2
カトリック元町教会 05/8/29
カトリック元町教会

 安政6年仏の宣教師メルメが来て仮聖堂を建てたのが始まりである。明治に若干場所を移動して現在に至る。この教会も例に漏れず幾度と大火の犠牲となっている。
 現在の建物は大正6年の大火後、大正12年に再建されたもので耐火建築となっている。教会内の祭壇や壁像の木彫りはイタリア本国からローマ法王によって贈られたものである。